【コラム】大盛況のうちに閉幕したTGS2015、一方で問われる“存在意義”

TGS2015

TGS2015(東京ゲームショウ2015)が今年も史上2番めの来場者数を記録して閉幕。しかし問われだした存在意義。


昨今のTGSに異変?

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毎日新聞系のまんたんウェブというメディアが、東京ゲームショウ(以下、TGS)の変化や存在意義について最新記事で記しています。

<東京ゲームショウ2015>変わる業界 問われるショーの存在意義

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150920-00000030-mantan-game

端的に言えば、出展社数は増えたもののビジネスショー化が進み、一方で家庭用大手のレベルファイブや任天堂やマイクロソフトが出展せず。かといってスマホのツートップであるパズドラのガンホー、モンストのmixiも出展せず。なんじゃこりゃ?という内容。

個人的にも激しく同意したいところです。

そもそも費用対効果を考える場所なのか

記事では、出展料の高さにより、費用対効果を考えて大手なのに出展を取りやめているメーカーが多いのではと分析。

実際出展料が高いのは周知の通りで、詳しい数字は忘れたものの、端っこの4Gamerブースで休憩所のようなスタンスでも100万円、そしてメインとなるブロックではその数十倍?は機材料等込みでかかってくるらしいです。

数千万円といえば、下手したら売れ行きの悪い1.5流タイトル、あるいは一部ファン向けの2~3万本レベルのゲームの売り上げがすっ飛んでしまう金額。確かにそう考えれば、意味がなければ出す意味は無いというのもわからなくはなりません。

ゲームだって立派なビジネスで、赤字なら会社が回らない以上、費用対効果を考えるのは致し方ないかもしれません。しかし、ファンビジネスであるという性質を考えれば、大きなメーカーの出展取りやめというのはいささか疑問に感じます。

やはり年に一度のゲームの祭典で、ゲームを生業にしている企業が敬遠するというのはちょっとなあ、と。そもそも費用対効果を考える場所なのでしょうか。

話がナナメになりますが、最近、ゲーム以外のスポーツなどの多岐にわたるジャンルで、オールスター的な試合・大会・イベントに、費用対効果を考えて敬遠する陣営が増えているように感じます。ファンあってのビジネスであるというのがポーンと抜けているのかもしれません。

侵食するスマホ勢 もはやコード受け取り場に

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一方でTGSにおいて存在感を増しているスマホ勢。ツートップが費用対効果で足早に退散するなか、周知に必至な“番手勢”(それでも売り上げは相当なようですが)が、印象的なプロモーションで攻勢をかけてきています。

筆頭が、写真のように巨大宮殿や巨大船のオブジェクトを会場で展示したグランブルーファンタジー。

名前だけは当然知っていますが、メジャーメーカーではない課金ゲーというだけで吐き気がするのでアウトオブ眼中にしていたところ、なんだかすごいプロモーションを打ってきてびっくり。

金があれば話題作りができる、そして新たな金が生まれる。世の常です。

またグランブルーファンタジーがどうかは不明ですが、結局会場限定コードを配布することで集客に貢献していたりと、一体何のゲームショウなんだと考えさせられます。

そもそももう無くてもいい?

一般ユーザーだけのイベントではありません。会社同士がコネクションをもったり、あるいはアーケードのアミューズメントエキスポもそうですが、問屋さん(ゲームセンター)とメーカーの商談の場でもあります。従って、試遊出展ができる、映像が見られる、コードがもらえる、グッズがもらえる、というユーザーだけのイベントではありません。が、やはり重きを置かれるのはユーザーです。

ユーザーにとって、任天堂・レベルファイブ・マイクロソフトが遊べないというのは致命的です。(え、最後のはどうでもいい?)他のタイトルが目的で試遊しようとしても、スマホゲー目的で来た客が邪魔だし、スマホゲー目的の客としてはコードが受け取れればいいので長い道のりが煩わしい。またコスプレ場所もできたように、とにかく客は増やせど身動き取れずの状態。

商談ならメーカーのプライベートイベントで十分な気もします。

一番言いたいのは、ここまでインターネットが発達し、パソコンの平均スペックもあがり、スマホも素晴らしいスペックになり、回線も強固になり、HTML5などソフトウェア面も発達したいま、新作の発表やらなにやらは、すべてWeb上でまかなえてしまいます。新作試遊なら、全国の小売店でプライベートイベントで十分でしょう。

もちろん現場の空気感、イベントの高揚感は何物にも代えがたいですが、前述のような問題山積ならば、ただ惰性で開催し続ける(見せかけの来客数は増えているが)のは意味があるのか、と感じてしまいます。

やるならメーカー一丸となって、『一抜けた』をやめて盛り上げましょう。やらないならやらないで、現在はインターネットが発達しているうえ、各都市の小売店のイベントスペースが充実しているので問題無いです。という感じですかね。

執筆:温州みかん

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